カルネ・ド・フランス

『星の王子さま』巡り その3

『星の王子さま』記念コインは、簡単に自動販売機で買うことができます。機械に「Le beau voyage du Petit Prince」と書かれています。「小さい王子さまの素敵な旅」という意味です。10ユーロ、または50ユーロかかります。

前回の続きです。友達と一緒に、見学を終えた後は、街のビストロで軽く食事をしてショッピングに行きました。友達はもちろん『星の王子さま』関連のお土産を買いましたが、他には今年フランスの中央銀行が発行した『星の王子さま』の限定記念10ユーロのコイン、12セットを購入していました。

このコインは物語に出ている12個の場面をイラストして、何枚かはカラー付きという、とてもオリジナルで貴重なコインです。私はこの旅行の思い出としてフランス語版の『星の王子さま』と、サンテグジュペリのもう一つの名作、『夜間飛行』を友達にあげました。最後に家に保管していた50フラン(ユーロの前に使われていたフランスの旧通貨)のお札もプレゼントしました。

50フラン(ユーロの前に使われていたフランスの旧通貨)のお札にも、サンテグジュペリが載っています。『星の王子さま』像はとても可愛く、お札ではあまり見られないキャラクターです。ちなみに、フランがなくなり、ユーロになったのは1999年でしたが、古いお札やコインを保管する人がかなり多いそうです。フランを懐かしく思う人も少なくありません。私もその中の一人です……。やはり国の特徴・歴史がお札・コインにも表現されているからです。ユーロは比較的面白くない通貨で、ただのお金だ、と思います。



実はこのお札は、両面にサンテグジュペリの郵便飛行士人生(飛行機や飛行コース)と、『星の王子さま』の物語に出ている場所(星、砂漠)や人物(象)が印刷されていて、世界でも珍しい遊び心のあるお札だと、コレクターの間では評判です。


残念ながらサンテグジュペリは、1944年に仕事で飛行中に、南仏のマルセイユ沖で行方不明になり、帰らぬ人となってしまいました。そんな理由でフランスにはサンテグジュペリのお墓はなく、様々な場所に彼を象徴する記念碑があります。しかし一番有名なのは、パリにあるフランスの偉人たち(キュリー夫婦、ビクトール・ヒューゴ、ジャン=ジャック・ルソー等)が祀られている霊廟、パンテオン内にある記念プレートです。

いかにサンテグジュペリがフランス文化の重大人物であったか、を示していると思います。私の友達は、フランス旅行の最終日にその場に花束をお供えとして添え、感動的な一瞬を体験する事ができました。
パンテオンのサンテグジュペリを祀るプレートです。プレートにはこう書かれています。「A la mémoire d’Antoine Saint Exupery. Poète romancier aviateur disparu au cours d’une mission de reconnaissance aérienne le 31 juillet 1944.(アントワーヌ・ド・サンテグジュペリを記念する。詩人、作家、パイロト。写真偵察の際、1944年7月31日に、空の上で行方不明になりました)」


 
 
 
 
 
 
日本に戻った数日後に、彼女からメールと写真が送られてきて、今回の旅行でいかにサンテグジュペリと『星の王子さま』がフランスで愛されているかを、肌で感じることができた、と喜んでいました。次回私が日本に行くときには、箱根にある『星の王子さまミュージアム』に連れてってくれることを約束してくれたので、今度は私が別の星への旅を体験する番です。

どうぞ皆さんも、リヨン・パリへいらっしゃる時に、サンテグジュペリの奇跡を辿ってみてください。フランスの文化の素晴らしさ、ロゼブランドにも感じられる優しさ・楽しさ・面白さを表現していると思います。



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