カルネ・ド・フランス

マリー・クリスティーン・ドルネルと日本にて その1

皆さんお元気ですか。前週は東京に雪が降ったようで、驚きました! もっと寒いはずのスイスとフランスでは、アルプス以外、雪がまだ降っていないからです。とはいえ、こちらも冬の寒気が感じられようになり、厚い冬コートを着なければならない季節になりました。

さて今回は、11月の初めに行った日本旅行についてご紹介したいと思います。いつものように、『東京デザインウィーク』に合わせて、六本木にあるリーン・ロゼ東京でパーティとトークショーを組織し、今回はいつもお越しくださるミッシェル・ロゼ社長とともに、フランスの女性デザイナー、マリー・クリスティーン・ドルネルさんをゲストとして招待しました。

私たちは今回は東京のみではなく、広島へも行き、忙しいスケジュールにも関わらず大変楽しい出張になりました。それはマリーさんの優しさ、明るい人柄のおかげでもあると思います。私にとって彼女は、フランス女性の一番良いところを表している方だと思いました。つまり、魅力、想像力、エレガンス、そして「人性をエンジョイできる才能」を持っていらっしゃるように思いました。

ミッシェル社長は現在彼女を一番サポートしているデザイナーの一人として、とても大事にしてらっしゃるので、お二人は仲良く仕事についておしゃべりしながら、日本旅行を楽しんでいる様子でした。

今回のカルネでは彼女の紹介を兼ねて、作品、そして日本でのイベント、食事会についてご紹介しようと思いました。

マリーさんは1960年に、アルザス地方のストラスブール市で生まれました。ストラスブールはドイツの国境に近く、ドイツの影響もかなり受けている町です。マリーさんは今年56歳になったのですが、とても若く見えると思いませんか!(プロフィールにある生年月日が間違っているではないか、と思っていた人もいたそうです)。その若さの秘密は、もちろん美しいこともありますが、彼女の明るい性格、いつも見せている笑顔、そしてファションのセンスによると思います。デザイナーの特徴である想像力も、全体の「若さの印象」に繋がるだろうと思います。

彼女はとても優秀な家族、つまりストラスブールの名家に生まれました。お父様は医師(病院長)で大学の教授も兼ね、お母様は精神科医でした。マリーさんに、なぜデザイナーになったのか、と伺ったときに、次のように答えられました。お父様は写真が大好きで、家にはフィルムを現像できる「暗室」まで設けていました。マリーさんのお兄さんのお一人が写真家になったのは、偶然ではないと思います。

そのため、マリーさんも写真・アートには、小さい時から興味を持っていたようです。それにお母様はデザインが好きで、「患者の待つ待合室には、いつもデザイン雑誌が置いてあったのです。それを小さい時から見ていました」と語ってくれました。

さらに、家族の実家のすぐ隣に、リーン・ロゼのショップがありました。「毎日リーン・ロゼの美しい家具を見ながら育ったのです」と語り、「それでロゼさんと仕事をスタートし始めたときに、念願の夢が叶えられたのです」
マリーさんがデザイナーになろうと決心したのは、20代の時でした。(次号に続く)


11月2日に、六本木のリーン・ロゼ東京でパーティとトークショーが行われました。マリーさん、そしてミッシェル社長がマリーさんのデザインの特徴、作品、そして彼らのコラボレーションの歴史、または今後の予定・プロジェクトについて、快く語ってくれました。

マリーさんの魅力(いつも笑顔のまま)はこの写真でも良くお分かりになるでしょう。彼女のファッションのセンスもパリらしく、高級ブランドにこだわるよりも、色々なスタイルを上手く組み合わせていることです。ヴィンテージのアイテムもあります。このブルーのネックレスは日本製で、彼女の日本に対する興味も表現しています。

お客様の皆さんも真剣に聴いてくださいました。今回のトークショーは、長澤壮太郎さんがホストをしてくださいました。元アルマーニのモデルさんでとても格好良く、女性のゲストが喜ばれたでしょう!

トークショーの後は、ローマ法王にオリジナル賛美歌を献上したシンガーソングライター、カノンさんの美しい歌声がショップで響き、皆さんも感動されたと思います。

六本木ショップにも展示されているマリーさんの代表作、MCDソファ。どちらかというと、フランスのクラシックタイプのエレガンスを表現していて、たとえばTOGOなどに比べると、ちょっと違う、もっときっちりした印象を受けます。とても快適で体が包まれるような座り心地で、デザイナーは「空間の中で空間を作りたい」という意向を表現しています。

初日の夜は、皆さんは時差ボケと長いフライトで疲れていましたが、日本のメンバーそしてマリーさんのお友達と一緒に、新橋の焼鳥屋さんで食事会をしました。楽しくて美味しくて、盛り上がりました! そういう「大衆料理」はフランス人にかなり人気があるのです。


フラス人にとって珍しい「湯葉」料理も美味しく召し上がられました。最近フランス、スイスにも、ベジタリアンが増えつつあり豆腐が人気を集めていますが、「湯葉」はまだ導入されていないため、その食べ方・作り方(この写真でご覧になれるように、湯葉が固まるまでテーブル上の鍋でゆでる)も、フランスのお客様にとって大変面白かったです。




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