カルネ・ド・フランス

マリー・クリスティーン・ドルネルと日本にて その2

マリーさんのデザイナーとしてのストーリーの続きです。マリーさんは、1984年のパリの室内インテリアデザイン専門学校『エコール・カモンド』を卒業した後、25歳の若さで世界旅行に旅出しました。その時に日本にも滞在し、東京で『IDEE(イデー)』の社長である黒崎輝男氏に出会いました。それは彼らのコラボレーションそして30年にも渡る友情の出発点でした。

マリーさんは、黒崎さんの『IDEE』のために、折り紙からインスパイヤされた家具コレクションをデザインし、それは1986年に東京六本木の『AXIS GALLERY』で展示されました。東京で1年滞在した思い出がまだたくさんあるようで、それ以降、ずっと日本に興味を持つマリーさんは、日本の文化、職人さんの技術などの影響を受けています。

彼女はフランスのデザインと日本の伝統技術・デザインを見事に組み合わせているように思います。黒崎さんとの縁は、30年経っても続いているので、今回東京で久しぶりに再会できたことはお互いに大変嬉しいことだったようです。 (次号に続く)

六本木、リーン・ロゼ東京のパーティには、マリーさんの友人で『IDEE』の設立者の黒崎輝男さんも来ていただきました(ミッシェル社長の前に立って眼鏡をかけていらっしゃる方です)。

黒崎さんのご招待で、西麻布にある高級レストラン
『 L’EFFERVESCENCE(レ フェルヴェソンス)』でとても豪華なフランス料理のごちそうになりました。その若い日本人シェフは東京で注目を集めているようです。フルコース料理で、「日本人タッチ」のあるフランス料理で、目も口を喜ばせるものばかりで、大満足でした。

Namae Shinobu(生江 史伸)というシェフは黒崎さんのお友達です。彼は1973年生まれで、フランスそしてイギリスのレストランで働いてから、2010年に東京の『L’EFFERVESCENCE』をオープンしました。ちなみに、「EFFERVESCENCE」はフランス語で「陽気、活発、快活」という意味で、そのレストランとその素晴らしい料理に良く似合うと思います。
http://www.leffervescence.jp/ja/chef.html

当日のお任せコース料理の前菜の一品でした。お魚のマリネ、それにシェフの秘密のソースがかけたもの……。そのデリケートな味は今でも口に残っています。日本とフランスの最高の美食を合わせる「ジャパニーズスタイル・フランス料理」でした。

マリーさんのデザインした、日本のインスピレーションを直接受けているKOYAデスクです。この商品に黒崎輝男さんが一目惚れをし、ご自分のオフィスに使うためにその場で買われました。マリーさんはそのデスクについて次のように語っています。「KOYAデスクは仕事をして、集中して、考えて、想像をするためのオアシスです。ファブリック製のスクリーンを簡単に棒上に設置することでこのデスクは隠れ家、家庭の小屋になります。部屋の中で[別世界]を作ってくれるデスクなのです」つまり、MCDソファのように、「空間の中の空間」というコンセプトだと言えるでしょう。

とても変わったデザインのセンターテーブルPHOBOSです。今のトレンド素材コッパー(銅)からできていて、どんなインテリアにも溶け込めます。その変化に富んだ反射は環境を温めて、見せびらかせない高級感を与えてくれます。100% リサイクル可能でエコな素材でもあり、マリーさんの素材に対するこだわりも表現しています。




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