カルネ・ド・フランス

スイスのブランチタイム

今回はスイスのブランチについてご紹介します。

スイスの人々にとってのブランチはパリのブランチとは少し違います。私の住んでいるジュネーブはプロテスタントの町で、人々がもっとおとなしくて、「遊びを兼ねてブランチ」という習慣はあまりありません。むしろ、日曜日は休みの日ですから、その日に家族、友達とゆっくり食事をします。それは、少し贅沢をしている気分で。冬は、寒いから日曜日は散歩に出て、体を温めるために、ブランチを食べる人もかなりいます。

私の家のすぐ近くにあるカフェレストランO CALMEは、文字通り「静か」です。CALMEはフランス語で「静か」という意味です。インテリアは「マイ・ホーム」のスタイルで、温かい雰囲気が特徴です。本を読んだり、友達とゆっくりお話することもできる、パリの賑やかなレストランと対照的です。その店のブランチはジュネーブ市内でも有名です。スイスの名物のビーフの干し肉、様々なチーズの他、ホットケーキ、シリアル、ブリニーズ、サラダなどもあります。子ども連れの家族が多く、家庭的な雰囲気の店です。

O CALME

インテリアは、プライベートのリビングルームのようで、本や雑誌がたくさんおいてあり、窓は緑のある庭に面して、落ち着いた雰囲気の気持ちよいレストランです。
住所: Rue Ancienne 36, 1227 Carouge-GE, Switzerland
営業時間:10:00-18:00

O CALMEのインテリア

O CALMEの豪華なブランチ。卵料理、フルーツ、ホットケーキ、それにスイスのおいしいライ麦パン。カプチーノも目立ちます。

O CALMEのブランチメニュー


O CALMEのブランチメニュー 特徴は、スイスの名物の干し肉 (viande séchée)、スイスのチーズですが、普通にブランチに食べられるものもいっぱいあります(卵、サラダ、ホットケーキなど)。Brunch sans glutenはグルテンなしの食事で、グルテンにアレルギーのある人(増えているようで)のためです。「Nos produits sont faits maison 」と冒頭に書いていますが、「この店の料理はすべて手作りです」という意味です。値段は確かに安くありません。Brunch campagneは38スイスフランですから、約4000円になります。しかしそれは、残念ながら、ジュネーブにとっては普通の値段です。


スイススタイルブランチメニュー「シリアルのミューズリー」


もう一つスイススタイルのブランチの特徴は「Bircher Muesli」。つまりシリアルのミューズリーです。オーツをメインにしたシリアルにミルク(またはヨーグルト)をかけて、フルーツ、ナッツなどを混ぜた典型的なスイスの家庭料理です。そのオリジナルレシピはスイス人の医者、Dr.Bircherが発明したそうです。

O CALMEの外観。ジュネーブの典型的な建築であるアルケード式のショップウィンドーです。スイスの地味なスタイルで、あまり派手なタイプではありませんが、かなりエレガントだと思います。

O CALMEに自転車で訪れる客も多いです。自転車をカフェのテラスで止められる、まさに「マイ・ホーム」の雰囲気で、パリではあまり見られないシーンです。


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