ligne roset2018
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EGATROPER3文: アクセル・コルティ時代は1960年代半ば、ブジェー地方のとある家具メーカ ーのジャン・ロゼは、これからの世の中はベビーブーマーたちが社会の原動力になっていくことに注目しました。この世代にとって社会は保守的で厳格であったため、もっと自由な生き方を彼らは求めていました。三世代にわたって木工製品を専門に扱うロゼ社で1946年から指揮を執っているジャン・ロゼは、1968年の五月革命が生み出した新しいライフスタイルに合わせた家具がこれから必要になってくることを予見し、自社工場で革新的なソファの開発を始めました。それは、音楽を聴いたり、本を読んだり、楽しく会話を交わすことを夢見る若い世代に相応しいソファでした。彼の優れた先見性と直感によって1973年にはデザイナーのミッシェル・デュカロワとともに快適を極めた総ウレタンソファ「トーゴ」を発表しました。当時の若者世代のニーズを満たし彼らの心をつかんだこのソファは時代を越えるロングセラーになり発売以降、今まで130万台以上が世界で販売されています。1973年はジャン・ロゼが息子のピエールとミッシェルと一緒に働くようになり、リーン・ロゼブランドを設立した年でもあります。家族経営のこの会社は、その後も社長のジャン・ロゼのブランド方針に忠実に従い、クリエイションは社会のさまざまな変化を予見しながら生まれるということを信じ続けています。クリエイションの責任者である現在の社長ミッシェル・ロゼは「優れたクリエイションはその時代の反映でなければならない」と言い続けています。このブランドの最も大きな財産は販売店のネットワークです。世界70カ国以上にある約700店の販売店の実績と経験はとても貴重な情報源になっています。そしてグローバルマーケットを目指すこのブランドにはもう1つの強みがあります。お客様は製品だけではなく、きっとデザイナーにも関心を持つだろうということを最初から視野に入れ、ジャン・ヌーベル、インガ・センぺ、フィリップ・ニグロやブルレック兄弟などの有能なデザイナーとコラボレーションしてきました。 最近の10年間で強まってきた傾向は、お客様はカスタマイズできる商品をますます求めているということです。そしてリーン・ロゼはそのニーズに応えるように努めています。例えば、パニオン&ペラートルのボードシリーズ「BOOK&LOOK」はシェルフ、サイドボード、TVボードなどいくつかのアイテムとサイズ、カラーを用意し、それらを組み合わせてさまざまなモジュールを作ることができます。また、最近ではクラフトマンシップと自然素材に対してもお客様の関心が高まってきました。「販売店のパートナーたちは工場見学にとても興味があるようです。ロゼ社の製造ノウハウ、素材に対するこだわりを発見することができ、職人の技術に驚くのです。製造商品はどれも手作業の仕上げによって恥じることのない品質ですから」とピエール・ロゼ会長はコメントしています。 ミッシェル・ロゼの話によると、マリー・クリスティーン・ドルネルの最近の作品はこの傾向を見事に表しているようです。つまり手作業が重要になる製品が多く、その結果、どの面から見てもきれいに仕上げられ、高品質で高級感を生み出すことができます。お客様はこのような製品を期待しているのです。チェスト「アントレーヴ」はインテリアに大きな自由を与えています。どのアングルからもハーモニーが感じられ、部屋の真ん中にレイアウトすることもできるため空間の仕切りにもなります。常に最新のトレンドに気を配っているミッシェル・ロゼはコンスタンス・フラポッリやアモリー・プードレのような若い世代のデザイナーと一緒に仕事をすることにも積極的です。「デザイン学校を卒業したばかりの若いデザイナーは新しいチャレンジに直面し意欲的です。モダニティは現代の若者たちとも一緒 に作り上げるのです!」現代社会を通じてインテリアを考える

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