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Carnet 212

Visiting Cologne and learning about the city's old history Part –2

ケルンを訪問し、その町の古い歴史について学ぶこと その2

前回に引き続き、ドイツ・ケルン観光についてのレポートです。
ケルン大聖堂の展望台まで登った後、ドームの中にも入りました。クリスマスシーズンでしたからそこに飾っていたキリスト生誕図を見て感動しました。やはりヨーロッパはキリスト教だ、と思いました。

その後、数年前にオープンした、「ドームの宝庫」を訪れ、そこで展示されている服装、オブジェなどを見ることができました。代々続いていた司教はどれほどお金持ちで、当時の貴族はどれほど豪華な所有物を持っていたのか、よく分かることができ、驚きました。中世は、教会と政府はまだ別れていなく、教会のリーダーたちは大きな勢力を握っていたこともよくわかりました。

ドームの外部に出たところ、その壁に「70年前のケルン」という写真展示会もありました。そこには、第二次世界大戦後のケルンの悲惨な姿も映っていました。当時は連合軍が、ドイツの大都会を空襲し、ケルンも全滅したといっていいほど、大きな被害を受けました。戦争後の破壊された町の中で、辛うじて生き残ろうとする市民の戦いも映っていました。戦争の思い出、またはナチスのせいで歩んできた間違った道、その記憶はドイツ国民の場合はとても根強く、普通の市民の会話にもよく表れています。 (次号に続く)

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クリスマスシーズンで、ドーム内にキリスト生誕図が飾っていました。実は、多くの家庭は、そういう生誕図を、クリスマスシーズンの際に、自分の家で飾る習慣があります(それは特に、子供が小さいときにそうします)。

 
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ドームの外部の壁には、「70年前のケルン」の写真集が展示しており、連合軍による空襲で全滅したケルンの悲惨の姿が見ることができました。そして、その廃虚の中で生き残ろうとしているケルンの市民の姿も映っていました。第二次世界大戦は、ドイツ人の記憶に鮮明に残っており、よく日常会話にもでてきます。

 
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数年前にオープンした「ドームの宝庫」も訪れ、そこに司教の服装が飾ってありました。または、当時の貴族が持っていた所有物もあり、ある貴族の女性が持っていたジュエリーなどもありました。6世紀にもさかのぼるにも関わらず、とてもモダンで、今でもありそうなジュエリーでした。

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