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Dining, shopping and sightseeing in Paris, January 2020 Ⅰ

パリでの美食、買い物と観光、2020年1月 その1

読者の皆様へ。大変ご無沙汰しておりますが、お元気でいらっしゃいますか?
コロナの影響で日本もとても大変だと聞いておりますが、皆様がご無事でいらっしゃることを心から祈っています。フランスとスイスも、コロナのパンデミックでロックダウンの状況が数週間も続きましたが、学校やビジネスもほとんど全部再開し、マスク着用が義務付けられる「ニューノーマル」という状態になりました。日本の皆さんはマスクに昔から慣れていらっしゃいますが、ヨーロッパの人々はそうではありません。マスク着用に関して違和感を抱く方が多いのですが、仕方ありません。

とても長い間、連載コラムを続けることができず、大変ご迷惑をおかけいたしました。コロナの様々な影響で、仕事のスケジュールが乱れてしまい、思う通りに続けられませんでした。本来は、5月末に毎年のように日本へ出張する予定でありましたが、それもキャンセルになり、毎年楽しみにしている6月の初めに行われるリーン・ロゼのシャンパン・パーティも中止になってしまいました。

私が教えているジュネーブ大学では、授業は全て遠隔授業に切り替える必要があり、それに使うソフトなどをマスターするまでになかなか大変でした。ですが、オンライン授業で学生の皆さんとのコミュニケーションが取れたことだけでも、感謝しております。

多くの人々がコロナの影響で経済的に苦しんだり、仕事を失ったりしている中、日本の会社と大学の仕事が続けられること自体が、非常にラッキーだと感じています。そして何よりも、家族、お友達、仕事の同僚や学生の皆さんも、感染した人もいますが、ほとんどみんな無事であることを深く感謝しております。「健康」、「無事」、そして「大事な人の存在」がどれほど大切なのか、そのウイルスでつくづく思わされてしまいました。

そして、ロックダウンで何か月も食料品や生活必需品以外は、何も買えない状態が続きましたが、「本当に必要なもの」や「本当に欲しいもの」についても考えさせられました。つまり、たくさん消費するよりも、本当に心を満たすことのできるものに絞って、消費した方がいいではないか、と思ったりしました。それは美しいものや美味しいものでもあり、環境に優しいものでもあり、大事な人と分け合うことのできるものでもあり、いろいろな方法があると思いますが、とにかく「ものを買う行為」について考え直し、それをより意識し、色々なことに気をつけて消費しましょう、と思ったりしています。

一つ面白い情報があります。ヨーロッパでは、旅行や移動ができなくなったために、消費者は旅行や車の購入よりも、予算をインテリアや家具に移した人々が多いようです。ロックダウン状況でずっと我が家に「閉じ込められてしまった」ことで、自分にとってのインテリアはどれほど大切なのかに、気づいたのかもしれません。日本もそのような状況が起こっているかどうか知りませんが、消費のスタイルが多少変わったかもしれません。

さて、前文は長くなりましたが、前回は今年の1月のパリ出張のご報告をいたしました。その続きとして、パリのレストランやショップについてご紹介したいと思います。1月と言ったら、それから6ヶ月しか経っていませんが、コロナで我々の生活が大きく変わったためなのか、それからとても長い歳月が経ったような感じがします。別な世界であったような……。

今回はパリで発見した素敵なレストランや店についてご紹介したいと思います。当時はレストランで食事をしたり、どこでも買い物をしたり、人が大勢集まる場所に行ったりすることが当たり前の時代でしたが、その「当たり前」であったことの有り難さを感じずにいられません。どうぞ皆さまも、今は簡単に旅立つことのできない時代ですからこそ、ご一緒にパリを訪問してみませんか。
(次号に続く)

連載コラム写真
「BEAUPASSAGE(ボーパッサージュ:その意味は美しい通り道)」は、2018年にオープンしたパリの中心部(7区)にある活気に満ちた人気スポットです。グルメとヘルシーなお店が集まり、上質な料理とワイン、緑とアート作品などがこのユニークなたまり場を構成しています。有名シェフやアーティストが入居し、あらゆるタイプのお客様にアピールできるコンセプトのショップや、レストランを展開しています。その中パティシエのPierre Hermの「Caf Pierre Herm」、有名シェフThierry Marxのベーカリー「La Boulangerie」、Anne-Sophie Picのヘルシーファーストフード「Daily Pic」や、「Barthelemy」というチーズ専門店が特に人気があるようです。日本のJunji Yamaguchiのカフェ「Arabica」もあります。そして、もう一つは新進気鋭のフランスのシェフYannick All noによるレストラン「Allenotheque」もあります。そこにはリーン・ロゼのチェアが置いているから、そこで仕事の仲間とパリを訪れた日本のお客様と食事することにしました。
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「Allenotheque」はbistrot contemporain、つまりコンテンポラリーなビストロというコンセプトです。フランスの伝統的な大衆料理を提供するビストロの影響もありますが、それより遥かに軽い、とても新鮮でクリエイティブな料理を提供しています。特に魚料理が有名です。2階にアートギャラリーがあり、食事を兼ねてアート作品を観にいらっしゃるお客様が多いようです。

「Allenotheque」
Beaupassage, 53-57 Rue de Grenelle, 75007 Paris
https://www.allenotheque.fr/le-restaurant
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ドリームベッドの皆さん、そしてリーン・ロゼ関係で来仏されたお客様と一緒に、とても美味しいランチをご馳走になりました。今回は全てお魚料理でした。テーブルにほうれん草の上に白身魚、それにとても香ばしい大根のムースをのせています。
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日本料理を思わせるお魚料理でした。ほうれん草はさっと煮ただけで、フランス料理ではあまり見ない軽くて新鮮な味でした。自家製のパンもとても美味しく、それにクミンをのせたバターと一緒に食べたら最高の味でした。普通は料理の時にパンを召し上がらない日本の皆さんにも、とても人気がありました。
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Allenothequeの地下に、ワインセラーがあり、そこでワインを買うことだけでなく、食事ができる仕組みにもなっています。リーン・ロゼの「OKURA」パーソナルチェア(デザイナーはEric Jourdan)を置いている、とても落ち着いた素敵な場所ですが、ワインの最適な保存のために温度をかなり低くくしており、体を温めるためにプレイド(ひざかけ)など置いていました。
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そのワインセラーでは、日本のウイスキーも買うことができます。ご覧の通り、とても高価なものが置いています! 例えば1050フランもする「HIBIKI 21」は日本円127,000円前後になります。しかし世界中でもそうですが、日本のウイスキーの評判がフランスでもとても高くなっており、それにお金を使う方も増えているようです。
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