コンテスト

第5回インテリアデザイン・コンテストデザイン部門

テーマ
こんなPUMPKINが欲しい
開催期間
2010年8月15日〜10月31日
審査員
マダム路子氏
竹内好氏
西山奈々子氏
芥真木氏

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※受賞作品をクリックすると、拡大画像が表示されます。

グランプリ

R・K様(東京都・28歳・会社員・男性)

【私は宇宙の一員】

【私は宇宙の一員】

私はいつも自分がどこから生まれてどこに行くかが不思議でなりませんでした。子供の頃、地球の外には太陽系があり、その太陽系は銀河系の一部であり、そしてその銀河系も大宇宙のごくごく一部だということを知り、自分はなんて小さな存在なのだろうと、ショックを受けた事をよく覚えています。大人になってからは、自分を大きな宇宙の一員、神様がくるんでくれる懐の中に包まれている感じを抱いていますが、パンプキンのフォルムを見て実際に座ってみた時に、まさしく「宇宙に包まれる感じ」をイメージしたのです。子供時代に抱いた宇宙のイメージを、パンプキンの中に表現してみたくなりました。

準グランプリ

N・Y様(大阪府・23歳・会社員・男性)

【和室にも合うパンプキン】

【和室にも合うパンプキン】

中心から流れるように広がるフォルムから金魚の尾をイメージしました。そこに座って流れに身を任せ、包み込まれるような安心感を得たいです。和室にも合うパンプキンだと思います。

T・E様(東京都・23歳・フリーター・男性)

【私のためだけの座りたい家具!】

【私のためだけの座りたい家具!】

「美しい人」はたくさんの人を惹き付け感動させ、「美しい絵画」は後世に渡って様々な人を魅了する。今回は、たまたま「家具」の分野においてPUMPKINを体感することで感動することができた。その感動は瞬間的な短いでき事だったおかげか、自分の経験にとって幸運なこと、と強く感じた。人それぞれPUMPKINに座った際に感じられることは違うだろうが、PUMPKINには、「様々な人の感想を受け入れられるデザイン力」を持っている、と思う。それは研ぎすまされたセンスからくるデザイン力なのか、もしくは想定される感想や分析をひたすら反映し、凄い技術力でつくられたデザイン力なのか、私にはわからない。どちらにしても、私にはピエール・ボランさんが、人それぞれの感じたことすべてに対して、「狙い通り!」と言っている気がしてならない。もちろん、ジョルジュ・ポンピドー大統領が感じたことに対しても。

一部を抜粋させていただきました

T・T様(神奈川県・マンガ家・27歳・男性)

【ファンタジーワールドの中で】

【ファンタジーワールドの中で】

PUMPKINはすごくプライベートな印象のある椅子だ。お客様に進める椅子ではなく、自分だけがひとりくつろぐ時に座る椅子......。そういえば『アイアンマン2』にも、主人公のプライベートルームにPUMPKINが置いてあったっけ......。僕にとって、プライベートでくつろぐ時間は、自分が創作した世界の住人になることだ。神秘術を自由に操る男、中世の街に暮らす美女、権力の中枢にあり国を支配する男、動物と会話をする女......などなど。そんなファンタジーの世界に遊ばせてくれるPUMPKINがあったらいいな......と考えた。

佳作

G・T様(東京都・29歳・フリーター・男性)

【夜とソファーと草花と】

【夜とソファーと草花と】

この形を見て、はじめに中に包まれる感を感じました。そこから想像したのが草花の中に包まれるような感じを得られるデザインだったら面白いし、なんか安らぎを得られるのでは? と思いデザインしました。

Y・I様(大阪府・29歳・主婦・女性)

【みんなに好かれる苺のケーキ】

【みんなに好かれる苺のケーキ】

幸運を運ぶカボチャからPUMPKINと名付けられ、形だけでなく、名前も温かみがあり、皆から好かれそうな印象があります。そこで、多くの女性が好きな、苺のケーキと組み合わせました。これがあれば部屋が可愛くなるかも......。

Y・Y様(北海道 ・36歳・会社員・女性)

【お花畑で暮らしたい】

【お花畑で暮らしたい】

幼い頃、田舎町で育った私は、いつも山や野原をかけまわって遊んでいました。母が草木の名前をよく知っている人で、花や草木、木の実に親しんできました。花の蜜をすったり、木の実を食べたり。大人になった今でも、幾何学模様より自然の造形に美しさを感じ、お部屋の中でも観葉植物や花を飾っています。パンプキンは丸くてかわいらしい形。正面から見るとお花が開いたように感じます。もし本当にお花の柄で、そんなソファに座ったら親指姫になったような感じがしませんか? 緑色のシャギーラグをひいて、お花のパンプキンを置いた部屋なら、お家にいながらお花畑で暮らしているようで、そんな暮らしは、とても素敵だな~と思いこのデザインにしました。

M・K様(東京都・22歳・フリーター・女性)

【スイーツみたいなPUMPKIN】

【スイーツみたいなPUMPKIN】

焼き菓子のような、見ているだけで「しあわせ!」と、心がワクワク弾むような、そんなPUMPKINがあったらいいなと考えました。普段の生活に、ちょっとしたカラーを加えることで、気分も気持ちも随分変わるものだなぁと思います。PUMPKINは可愛らしいフォルムながらも、カラーは大人っぽく、どこか落ち着いた印象のものが多いな、と感じていました。そこで、新たな色彩を展開することにより、また新たな顧客を得られるのではないか? と考えました。個人的に、従来のPUMPKINは、どちらかといえば夫婦やファミリーなどに向けたデザインのような気がしたので、たとえば一人で暮らす20代~30代の女性に向けた、かわいらしい、個性・遊びのあるデザインのものがあってもよいのではないか? と思います。

たとえば、「ちょっとしたご褒美ソファー」といった風。

そこで今回のPUMPKINです。ターゲットは女性、ご褒美ということで、スイーツみたいなPUMPKINはどうだろうと考えました。すこし渋めの色も取り入れることによって、PUMPKIN従来の雰囲気を、壊すことなく再現。そうしていくうちに、もしかしたら、狙った以上に広い層にも受けるのではないか? という、新しいカラーが誕生しました。基本を2色(全共通カラー)とした、計4色からなる構成で、かわいらしく、けれどあまり派手すぎないものを目標とし、なつかしい、個性的・レトロな雰囲気を感じさせるものとなりました。部屋を選ばない配色で、白い壁にも茶色い壁にも合うPUMPKINです。なお、どのパターンにも正確な焼き菓子のイメージ先はありません。しかし発想の自由が利くというのは、新しい色を追加していくことも容易であるなと考えました。たとえば、【共通カラー+(ピンク色+クリーム色)】、【共通カラー+(ラズベリー+チョコ色)】など、実際に商品化を考えた場合も、カラーバリエーションがつくりやすいものになったのではないかと思います。

A・S様(東京都・49歳・会社員・男性)

【飴菓子】

【飴菓子】

艶があるのに膜が張っているとろみのある独特な質感。口に含んだときに広がる甘みを想像して、つい唇が緩んでしまいそうな飴菓子をイメージしました。和菓子が持つテイストと洋のデザインを融合させたPUMPKIN。飴の表面の筋を一糸一糸、縦線のグラデーションで表現し、微妙な色合いを表情豊かな織りで見せることを考えました。

A・Y様(福岡県・女性)

【ずっと使いたいパンプキン】

【ずっと使いたいパンプキン】

パンプキンのよさはその形から親しみやすさ、座ると体がすっぽりと包まれ、時間を忘れるほど、リラックスに没頭できる癒しの効果があります。そんなパンプキンにもうひとつ、加えるなら、どんな特徴がいいでしょうか? 私は、経年変化するごとに使いやすく、自分の皮膚のようで、体の一部のような、また、充電器のような、そんなソファがあったらいいなと思い考えました。テーマは下記です。

(1)自然素材であり、環境に配慮した素材であること
素材にこだわりました。肌に触れるので、心地よいものかつ、肌が元気になるもの

(2)人にやさしい素材・デザインであること
派手な柄でなく、そのものが存在を放つデザインを目指しました。また、使うごとにソファが呼吸するかのよう体になじむよう、表面材に孔をつけたり、リアルファーを使うことで自分の匂いもわかる素材を選びました。

Aのシルクパンプキンはお尻にシルク。ふくらはぎに麻と2つの感触が楽しめます。
Bのラムパンプキンは全体に孔があり、革特有のべたっと肌にはりつく感じの中に孔が一味違う感触をよくしてくれます。
Cのシープスキンパンプキンはシープスキンが暖かく、やさしい感触。足元のスエードやヌバックは座面のシープスキンとは違った柔らかさを体感できます。

最終選考作品

こちらで、ご覧いただけます。

寸評および選考経過

『インテリアデザイン・コンテスト』も5回目を迎え、イベント自体が定着してきたためか、常連の方の応募も目立つようになりました。審査員一同、大変喜んでおります。グランプリのT・Sさんの作品『私は宇宙の一員』は、インパクトの強さとコンセプトの面白さに票が集まり、見事グランプリとなりました。子供の頃の夢やイメージがそのままPUMPKINに表現され、素敵な作品に仕上がっていると思います。

準グランプリのN・Yさんの『和室にも合うパンプキン』は、色の美しさが評価され、実際に製品化されたら人気を集めるのではないかと予測されます。数多くの作品をお寄せくださったT・Eさんの『私のためだけの座りたい家具!』は、とても丁寧に美しく仕上げられた作品で、中の1枚を代表として選ばせていただきました。

審査員一同感心したのは、T・Tさんの『ファンタジーワールドの中で』です。ご職業柄、さすが! と思わせる見事なイラストに、「これならプライベートルームにぴったり」という意見で一致しました。それにしても『アイアンマン2』にパンプキンが登場していたとは......映画を見ていた審査員も気づきませんでした。

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