イチジクは体にとてもよい、健康的な果物です。カルシウム、ファイバー、ビタミンをたくさん含んでおり、消化にも最高です。そのまま食べたら一番おいしいのですが、ジャムにしたり、乾燥した状態で賞味することも多いです。 |
今回は私の大好きな果物、イチジク、についてご紹介したいと思います。イチジクはもともと地中海沿岸のあたりに栽培され、古くから知られている果物です。ローマ時代には、すでにハムと一緒に賞味されていたようで、イチジクの木は聖書にも登場します。人間が栽培と農業を始めた当初からのもので、イチジクが一番最初に栽培された食べ物だそうです。つまり、イチジクは人間の歴史に結びついているのです。昔はフランスではあまり知られていませんでしたが、最近はフランスでも人気があるようになりました。温暖化のせいかもしれませんが、あまり暖かくない地方でも、イチジクが取れるようになりました。最近、イチジクを使った料理はパリのレストランなどでも人気があり、例えばフォアグラと一緒に食べる習慣が増えました。
私たちもイチジクが大好きなので、庭にイチジクの木を植えてみました。ブルゴーニュではまだ珍しいため、最初は近所の人が驚いたようですが、最近は皆慣れて、イチジクができるシーズンになると我が家を訪れ、イチジクを見る習慣になったのです。今年の夏は特に暖かかったために、イチジクがたくさんでき、食べきれないほどの量になりました。私たちは9月から10月の半ばまでは、毎日朝起きて、コーヒーと一緒に朝ご飯として新鮮なイチジクを楽しむことができました。
新鮮なイチジクに恵まれている私たちは、色々な食べ方とレシピにトライしてみました。その中から、一番好きなレシピを二つ選んで、皆さんにもご紹介しようと思います。いずれも、ポイントはバルサミコ酢です。なぜか、イチジクの甘味ととても良く合うのです。どうぞ、日本でも地中海の雰囲気を感じさせるイチジクのレシピを作ってみてください。
<調理法>
私たちの自慢の「salade de figues et de jambon cruイチジクと生ハムのサラダ」です。似たような前菜はパリのビストロなどでも人気メニューになっています。 |
生ハムのスライスの上に、横に二つに切り分けたイチジクを乗せて、オリーブオイルとバルサミコ酢を少しかけます。それに胡椒、そしてロースマリーのハーブ(これはポイントです)。最高の組み合わせです。モッツァレラチーズを少し並べてもおいしいです。生ハムの軽い塩味、イチジクの甘味、それにバルサミコ酢の酸味が一つになり、シンプルな前菜ですが、地中海の香りが感じられます。