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Living in Bed « Vivre au lit » Ⅰ

ベッドでの暮らし その1

みなさんお元気ですか? フランスとスイスも、コロナ禍の終息が見えてきており、感染者数も減りつつ、メディアの話題としてもほとんど消えてしまいました。現在は、コロナよりも温暖化、ウクライナ戦争、電気やガスの価格の急騰などが、ヨーロッパ人にとってはより深刻な問題になっているようです。

日本も、蔓延防止策が徐々に解除され、感染者も減り、だんだん普通の生活に戻りつつあるようですね。国境も近い内に開かれ、10月中には普通の観光客も訪日できるようになると聞いています。私も、日本へ旅行したのは3年前で、早く国境を開いてほしいですね。

さて今回はフランス・ヨーロッパのライフスタイルの新しい動向についてご報告したいと思います。それは過去数年間の間に「ベッド」が人々の生活の中で中心的な存在になったということです。それはコロナ禍にも関係していますが、もっと根本的にヨーロッパのライフスタイルの変動を表しているようです。私は「DREAM BED(ドリームベッド)」というベッド専門の会社のために仕事をしているので、非常に喜ばしいことです。

「ベッドを中心とする生活スタイル」は、フランスのメディアにも大きく取り上げられています。例えば人気雑誌ELLEの中でも、様々な記事が掲載されていました。その中に「Ô LIT(ああ、ベッド)」という記事に目が留まりました。様々なフランス人に対してアンケートを行い、自分のベッドがなぜ好きなのか、そしてどのように「マイ・ベッド」と共存し、生活に取り入れているのかについて様々な情報と証言がありました。

例えばある42歳の女性マネージャーによれば、「最近は、何でもベッドの上でやっています。そこで食事をし、連続ドラマを楽しみ、電話もしています。週に2日テレワークをしているので、ベッドで仕事をすることもよくあります。実は、そのような生活スタイルが非常に好きになってきたのです」。 つまり、ベッドは完全に生活の一部となり、睡眠を与える以外にも様々な機能を果たしているのです。

その変化の一因として、コロナ禍の影響は大きいようです。あるトレンドを観察するパリのマーケティング会社の社長アレクサンドラ・ジュベによれば、「テレワークによって、ベッドルームが新しいオフィスになりました。ずっとパソコンの前に座っていると、腰が痛くなる人も多く、横になる習慣が生まれました。生産性には影響しないことにも気づいたからです」。

現在、フランス人の35%がベッドの上で仕事や勉強をしているようです。「新しいテクノロジーによって、プライベートと仕事の境界が曖昧になってきました」と、アレクサンドラ・ジュベは言います。「コロナによるロックダウンはこのプロセスを加速させました。家の中の部屋は、もはや決まった機能を持たず、場所や家具が流動的で、いくつもの役割を果たすことができるのです。特にベッドはそうです」。
ベッドでの生活スタイルを描いているフランスの人気映画もあります。「アレクサンドル・ザ・ブレスド(恵まれているアレクサンドル)」という映画で、主人公がベッドで人生を過ごすことを決めました。


高級ベッドの需要も上がっており、「Y世代の新たな欲望の対象」になっているようです。豪華ベッド、そして様々な機能がついているベッド(収納ボックス、電動ベッド、通気をよくしたマットレスなど)も人気を増しています。 例えばドリームベッド社は、渋谷で大変豪華なショールームがオープンできました。もちろん、ドリームベッドブランドのベッドとマットレスがありますが、アメリカの有名ブランド「Serta(サータ)」、ドイツの有名ブランド「Ruf(ルフ)」もあり、たくさんのベッドを落ち着いた上品な雰囲気で並べています。どうぞみなさんもこの美しい~ショールームにぜひお越しください。
https://www.dreambed.jp/showroom/tokyo/

リーン・ロゼのような高級ブランドが売っているベッドも、最近よく売れているようで、それを買うために何ヶ月も貯金するお客様がいるようです。例えば、豪華なキルティングカバーをかけたROSETRucheベッドがロングセラーになっています。その他に、ROSETDesdemone, ROSETMaly Bed もよく売れています。 (次号に続く)

連載コラム写真
人気雑誌ELLEの中に「Ô LIT(ああ、ベッド)」という記事に目が留まりました。そこに掲載されている画像:「アレクサンドル・ザ・ブレスド(恵まれているアレクサンドル)」という映画で、主人公がベッドで人生を過ごすことを決めました。
連載コラム写真
ドリームベッド社は、渋谷で大変豪華なショールームをオープンしました。様々な高級ブランドのベッドがきれいにレイアウトされています。
https://www.dreambed.jp/showroom/tokyo/
連載コラム写真
豪華なキルティングカバーをかけたROSETRucheベッド(デザインInga Sempé)はブランドのロングセラーになっています。
連載コラム写真
とてもエレガントでヘッドボードがカーブになっているROSETDesdemoneベッド(デザイン N. Nasrallah & C. Horner)。
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