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Carnet 272

Ligne Roset in Kyoto Ⅱ

京都におけるリーン・ロゼ その2

前回に続き、京都・無鄰菴で行われた展示会についてお届けします。
展示会場には、「ROSETHémicycle(ロゼヘミシクル)」のコンバーセーションチェア、そして1人掛け2台からなるセットで、丸くて黒いステージに置かれました。しかもフローリングと赤レンガの壁がとてもきれいなお部屋で、商品とのセットは素敵な雰囲気を作ってくれます。
改めて、コンテンポラリークリエイションを代表するリーン・ロゼの魅力を感じ、どこに展示しても美しいと思いました。

ところでヘミシクルの特徴についてもう少し説明を加えたいと思います。大活躍しているフランス人デザイナー、フィリップ・ニグロ氏がデザインしたこのシリーズは、一人掛け(アームチェア)と共に、忘れ去られたタイプである「コンフィダン・つまりコンバーセーションシート」を復活させました。
それは第二帝政期の象徴的なシートで、2人が顔を向けることなく話し合えるようになっている、とても独創的なコンセプトです。

このように、フィリップ・ニグロ氏はこのコレクションを通じて、人々が集まり、アイデアを交換することを提案します。これは、コロナのパンデミック対策より、お互いに距離を持って接触する時代になっている中、コミュニケーションの大切さを強調することで、とても有意義な発想だと思います。人と人との繋がりを感じさせるコンセプトです。

その上、このシートはとても快適に作られています。しなやかなフォルムと微妙な色の組み合わせ、アークがデザインしたメタルメッシュの構造を持っています。リーン・ロゼがデザインした伸縮性のある生地を高反発フォームとスプリングと組み合わせで、非常に快適な座り心地を実現しています。
「ROSETHémicycle(ロゼヘミシクル)」シリーズにはアームチェア、2人掛けソファ、コンバーセーションチェア、ビサビ、パフ、5つのアイテムがあります。 (次号に続く)

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面白いことに、ロゼヘミシクルは無鄰菴の宝物庫で展示されることになり、この写真は、展示の前の様子です。その無鄰菴の持ち主がとてもお金持ちの方だったことがよくわかります。ロゼのソファを展示するのにとても変わった場所だと思いませんか?
 
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「ROSETHémicycle(ロゼヘミシクル)」がレイアウトされているシーン。丸いステージに乗せられ、とてもシンプルですが、大変魅力的で神秘的な雰囲気を作っています。

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