Webやアプリ、広告など、幅広い領域でデザインに携わり、現在は自身のベッドフレームブランドを立ち上げ運営しているNishiokaさん。4年前から暮らす、お気に入りのメゾネットタイプのお住まいで、空間づくりへの考えやロゼトーゴとの出会いについてお話を伺いました。


“道具”から“家具”へ。ベッドフレームの可能性を広げたい

2025年にリリースされたベッドフレームブランド・QORDA(コルダ)。さまざまな家具の中からベッドを選んだのには、Nishiokaさんの想いと狙いがありました。
「いろいろな家具がありますけど、リビングにある家具って、かなり進化し尽くしていると思うんです。でもベッドって、まだまだ可能性がある。ソファより大きくて、ソファより使う時間が長いのに、デザインレパートリーが少ない。それって違うなと感じていました。
日本の寝室文化って、布団の時代から“隠す”文化じゃないですか。起きたら畳んでしまう、みたいな。だからベッドって、家具というより“道具”として扱われてきたんですよね。最近でも、寝心地や健康志向はすごく語られるけど、それは家具として見ていないからだと思うんです。家具としてちゃんと成立しているベッドが、もっとあっていい。その感覚を変えたくて、ベッドフレームのブランドを立ち上げました。
ロゼトーゴみたいに、使い勝手とデザインが本当に両立しているプロダクトってあるじゃないですか。でも、ベッドフレームではそういう存在が本当に少ない。ベッドフレームにも必要だと思うんです」



好きなものを自由に配置しながら空間づくり

現在の住まいに引っ越してきたのは、約4年前。メゾネットタイプで、コンクリート打ちっぱなしの空間に一目で惹かれたといいます。
「この部屋を見た瞬間に、インテリアのイメージが浮かんできたんです。元々ブラックのローテーブル(NORR11 GEAR SIDE TABLE)を一目惚れで買っていて、それを軸に組んでいこうと。テーマを決め込むことはせず、好きなものを自由に配置しながら、全体として成立するかどうかを大切にしてきました。


多彩なカラーからあえて選んだブラック

家具はほとんど、引っ越してからこの部屋のために揃えたものですが、最初に決めたのがソファですね。部屋の中心になるものなので、ここが決まらないと何も始まらないと思って。サイズ感、造形の強さ、空間への影響力。そのすべてを満たしていたのがロゼトーゴでした。
色は迷いましたけど、あえてブラックにしました。使っている人が少なかったというのもありますね。ロゼトーゴって、カラフルなイメージで一気に流行ったじゃないですか。でも一周回って、やっぱりブラックやオフホワイトみたいなベーシックがしっくりくるなと感じています」


実際に使い始めてからは、生活の中心そのものになったといいます。
「もう、くっついて離れないんですよ。誇張抜きで朝から晩まで、365日ここにいます。仕事も全部ここ。ここまでロゼトーゴに座っている人、たぶん他にいないと思います(笑)。パソコンデスクが、見た目的にも感覚的にも苦手なんですよ。デスクに座って“仕事しなきゃ”ってスイッチを入れるのが嫌で。ロゼトーゴなら、自然体のまま集中できますし、長時間座っていても苦にならない座り心地がいいですね」


使い込むことで生まれてきた「味」

かなりヘビーな使い方をしている分、ソファにはしっかりと時間の痕跡が刻まれていますが、均一ではない経年変化もこのソファの魅力のひとつ。
「座っている側だけ、結構ヘタってますし、日当たりがいいので日焼けもしています。最初は真っ黒だったんですけど、少し色が抜けてきていて。デニムみたいですよね。逆に、今が一番かっこいい状態だと思っています」


存在感と実用性を両立しているプロダクト

Nishiokaさんがロゼトーゴに感じている最大の魅力は、実用性・日本の住宅との相性・デザインの強さの3つを同時に満たしている点だといいます。
「どんなテイストの空間でも、なんだか合ってしまうんですよね。ファブリックの選択肢も豊富だし。これだけアイコニックな家具って、日本だとなかなかない。イームズのシェルチェアぐらいじゃないですか。
見ただけで“ロゼトーゴ”とわかる存在感。それでいて、日常の中でしっかりと使い倒せる実用性。このバランスを成立させているソファは、他にないと思います」


「眠る場所」を家具として再定義しようとするNishiokaさんの視点は、住まいの中心に置かれたロゼトーゴとも自然につながっています。機能性と美しさ、そのどちらも妥協しない空間づくりが、新しいプロダクトの発想を生み続けているようです。




Keito Nishiokaさん