ミッシェル・デュカロワ生誕100周年企画で現在フェアを開催しておりますが、フェア対象生地以外にどんな生地が合うのか?生地が多すぎて選べないという方にオススメの生地を紹介したいと思います。

■オススメ生地①東レ・ウルトラスエード:ポリエステル80%、ポリウレタン20%。ポリエステル極細繊維は重さが1gにも満たない驚異的な細さの繊維の束等を緻密で立体的に絡み合わせたスエード調人工皮革です。起毛した表面は上質なスエードを思わせるソフトな手触りです。不織布構造となっており耐久性に優れかつ適度な通気性があります。また、耐光性にも優れており車輌関係でも採用されております。洗濯できる素材なのでメンテナンス性にも優れています。頑固な汚れも比較的落とすことが可能です。※油性マジックはNGです。一昔前まではエクセーヌと呼ばれていましたがアメリカでの呼称に合わせウルトラスエードに名称を統一。世界的ブランドファブリックです。その色数は豊富でお好みの色が必ず見つかるはずです。
■オススメ生地②ウルトラスエード・ヌー:ポリエステル80%、ポリウレタン20%。銀面調人工皮革。ウルトラスエードの表面に樹脂加工を施すことでまるで皮革のような風合いが特徴です。
※メンテナンスこちらのURLからどうぞ: https://www.ultrasuede.toray/support/  


            US-4341 Moss               US-7142 Real Teal


USnu-5580 Graphite                        USnu-3536 Ginger


■オススメ生地③アルカンターラ:ポリエステル68%、ポリウレタン32%。ウルトラスエードを開発した東レがイタリアで現地法人を立ち上げたのがアルカンターラ社です。ウルトラスエードが日本で製造されているのに対し、アルカンターラはイタリアで製造されています。同じスエード調人工皮革であるにもかかわらず製造工程が異なる為、色の出し方や手触りも異なります。生地としての性能はウルトラスエードとほぼ変わらないクオリティですが、手触りはアルカンターラの方がしっかりめでウルトラスエードはソフトタッチです。また、よりスエード感を出すためムラ感があるのもアルカンターラの特徴です。ヨーロッパで高級車のシートに採用されるほど。ちなみにリーン・ロゼフランスで製造されたソファでスエード調人工皮革は全てアルカンターラです。本場フランスの雰囲気をお部屋に取り入れたい方にお勧めです。


Alcantara A-514 String              Alcantara A-116 Curry


Alcantara A-219 Aubusson             Alcantara Y-225 Cameo Brown


■オススメ生地④ディナミカ:ポリエステル88%、ポリウレタン12%。かつてラムースと呼ばれていた旭化成が製造している生地です。生地としての性能はウルトラスエード、アルカンターラとほぼ変わりません。リーン・ロゼで採用された色数は限られているので物足りなく感じるかもしれませんが、お好み色があればコストパフォーマンスに優れています。ウルトラスエードやアルカンターラとの違いは生地の表面に細かい霜降り状の柄があり味わい深いものとなっております。


ディナミカ メランジェ


取り扱っているスエード調人工皮革の種類が4種類、似たような色はあるけど、全く同じ色がないため計200色を超えるバリエーションとなります。絞り込むのが大変じゃないかと思われるかもしれませんが、暖色系か寒色系それとも無彩色?を選ぶだけで3分の1に絞れますし、さらにはご予算を加味するとより絞れます。もしお悩みであればスタッフがご相談に伺いますのでお気軽にお声がけくださいませ。次回は少々変わった生地を紹介したいと思います。